医療法人社団宏礼会 理事長 / 院長
塚原デンタルクリニック 塚原宏泰先生
年間100症例以上のインプラント治療を行い、日本でのPRGF治療は累計1500症例以上を行なっている、第一人者として長年の経験と知見をお持ちの塚原クリニック院長 塚原宏泰先生にお話を伺いました。
A. PRGFは「ご自身の血液」から取り出した成分を使って、歯を支える骨や歯肉の再生を助ける治療です。
歯科的には、歯を抜いたあとの骨の再生や歯周病の再生治療、インプラント治療など幅広い場面で利用されています。
具体的には――
• 抜歯後に骨が減らないように守る治療(歯槽堤保存術)
• 歯周病で失われた骨や歯肉を再生する治療(歯周組織再生術)
• 骨が少ない方にインプラントを安全に入れるための骨造成(歯槽堤増大術・サイナスリフト)
• 歯の移植や再植を行う際の治りを助ける治療
• インプラント埋入時に、骨とのくっつきを良くし、かつ治りを早めるサポート
• 顎の骨の膿の袋(嚢胞)を摘出した後の骨の再生や術後の治りを早める治療
• 矯正手術の術後の疼痛の緩和や骨の治りを早める治療
などに活用されています。
A. PRGFの大きな特徴は「自分の血液を使う」点です。そのため副作用や拒絶反応の心配が少なく、安全性が高いと言われています。
また、PRGFには多くのメリットがあります。
• 骨や歯肉を再生させる細胞に働きかけ、治りを促進する
• 手術に伴う傷の痛みや腫れが少ない
• インプラントや歯周治療の成功率を高めるサポート役となる
• 歯を抜いたあとも土台となる顎の骨の量を保ちやすい
再生医療の技術を、歯科の現場に応用した治療と考えていただければイメージしやすいと思います。
A. 大きな副作用の報告はこれまでなく、非常に安全な方法です。
ただし、いくつか注意点もあります。
• 採血が必要
• 健康保険が使えず、自費診療になる
• 治療の効果には個人差がある
安全性には問題はありませんが、治療費や適応範囲については事前に歯科医師に確認されることをおすすめします。
A. PRGFを使わずに行う治療でも、もちろん治ることはありますが
PRGFを使うことで
• 治りが早くなる
• 痛みや腫れが少なくなる
• 骨や歯肉が再生しやすくなる
といった違いが期待できます。
歯を抜くと、その周囲の「歯槽骨(しそうこつ)」は必ず減っていきます。また、歯周病で歯を支えるための骨が大きく溶けてしまっているとインプラントが骨に覆われず、固定が不十分になってしまいます。この場合、インプラントが骨としっかり結合しなかったり、取れてしまう原因になります。そのため、抜歯後には骨を守り、インプラント前には骨を増やしたりする処置が大切です。
特に「骨が少なくてインプラントが難しい方」や「歯周病で骨を失っている方」にとっては、大きな助けになります。
PRGFは「自分の血液を使う安全な再生療法」で、インプラント治療や歯周病治療において、できるだけ少ない侵襲で確実に治癒させるために有効な方法です。「自然に治す力」を高めることで、治療の効果を上げることができ、より安心して治療を受けられます。当院では累計1500症例以上のPRGF治療を行いましたが、患者様から副作用の報告はなく、自分の血液を使用することは、世界的に見ても安全に使用できるものです。
また、再生医療等を行うには、再生医療等の安全性の確保等に関する法律施行規則に従い、厚生労働大臣に再生医療等提供計画を提出し、受理される必要があります。そのような再生医療等提供機関で安全に行うようにしてください。
インプラント治療を検討している方、抜歯後の骨吸収が心配な方、治療の痛みや腫れをできるだけ少なくしたいという方は、お近くのPRGF治療を行っている歯科医院へご相談下さい。